ペアシート パート2

ペアシートの続き

R子は彼氏のボンバーからみっちりパチンコレッスンを受けていた。先週は一人でパチンコデビューを果たして見事勝ったらしい。R子はボンバーの了承を得てノリノリで私との待ち合わせ場所にやって来た。

私達は開店する1時間以上前にマルハンの〇〇店に到着した。しかしすでに多くのお客が並んでいた。当時は並んでいる順番でそのまま入場することになっていたので、われ先に良い台を確保しようと躍起になっていた。実戦の日が平日だった為、辛うじてペアシートを確保できた。

実戦するにあたり私とR子はルールを決めることにした。私が提案したルールは軍資金上限は3万円までのノリ打ち実戦だった。

ノリ打ちを説明すると2人以上でパチンコを打って、勝ち額(負け額)を均等に分配することである。

例えば私の投資額が10000円、換金額が40000円 R子の投資額が30000円、換金額が20000円だったとする。
普通に計算すると私が40000円-10000円で30000円の勝ち、一方R子は20000円-30000円で10000円の負けになる。

だが、ノリ打ちの場合だと計算式が

(2人の換金額-2人の投資額)÷2人=1人分の取り分

となり、この公式にあてはめると

(2人の換金額60000円-2人の投資額40000)÷2=10000円

2人とも1万円の勝ちに変わる。

ノリ打ちは勝ち額が減るのは悲しいけれど負け額もマイルドに抑えられるのでメリットはある。しかもペアシートは私が見るたびにドル箱を積んでいるので上記の例のように2人とも勝てる可能性が高い。我ながら良い提案を出したもんだなと自画自賛していた。

そしてR子の返答は

「そんなややこしいことしないでいいじゃん。お金も出玉も別々にしようよ!」

私「えっ? えっ・・・・ え~~~」

R子は私の意見に耳を傾けることもなく、せっかくの出玉共有o.kという旨味も活かすことができなくなった。

さらにR子はこう付け加えた。

「勝った人が負けた人にご飯をおごること。2人とも勝てばご飯プラスカラオケで2人とも負けると即帰ろうね!」

もう、なんも言えねー。ジャイ子 あっ!じゃなかった R子のご機嫌を損なうことはせずここは潔く彼女に従っておこうと心に決めた。

初めてのペアシート。座り心地もよく、パチンコ台も思っていた通りよく回る。私が打っていたのはウルトラセブン。R子のパチンコ台は申し訳ないが思い出せない。私は前回ウルトラセブンで大爆発していて相性が良かったので、たまたま台が取れたことでこれはもう勝つべくして勝つなと確信した。

当時はウルトラセブンをよく打っていたが大当たり確率を調べてみてびっくり!479分の1だったとは・・・。

昔の機種はよく回っていたなと感じていたのはあながち間違っていなかったんだなと。ある程度回らないとこの確率じゃほとんど当たらず客が飛んでしまうだろう。しかしものすごく確率は悪い代わりに一旦確変を引き当てると82%の確変割合の恩恵で10~20連チャンくらいならよく見かけたものだった。

そんなこんなで始まったペアシートパチンコは夕方まで打ち続けた。私の方はというと、途中確変を引きMAX4箱積んだが健闘むなしく3万負けでフィニッシュ。一方R子は私より投資金額は多かったが跳ね返りが凄まじく、正確な金額は忘れてしまったが8万円程勝っていたと思う。

パチンコが終わった後、R子の終始にやけた顔が今も忘れられない。

まぁ一度やってみたかったペアシートパチンコが経験できたのはR子のおかげなので感謝している。それに勝った人が負けた人にご飯おごるというルールが待ち構えている。どこに連れて行ってくれるか期待しつつR子の言葉を待った。

「よしっ 吉野家行こうか!何でも食べていいよ」

よ・し・の・や? な・ん・で・も・た・べ・て・い・い?

ありがとうR子。世の中女性が強いとうまくいく。