ラグビーワールドカップの裏で 出会い編

日本中を席巻したラグビーワールドカップ、日本代表チームの大躍進もあって「こんなにラグビーって面白いんだ」と認識したにわかファンは私だけではないはずだ。

そんな楽しかったラグビーワールドカップもついに終了を迎えることとなった。私は未だに「ラグビーロス」に苦しめられており、日本代表選手がテレビ出演する番組は録画したり関連ニュースをフォローしたりして何とか気持ちを上げている。

友人や知人との会話にも時折ラグビー用語が出てしまう。友人が会話中、言葉を噛んでしまった場合、「ハイッ ノックオン!」と言ってしまったり、私が話している途中に友人が割り込んで話を持って行かれた時は「ジャッカルされた」とつぶやいたりしてしまっている。また、嫁や子供の尻に敷かれるタイプの男性を見ると「レメキ」と呼んでしまったりと頭からラグビーが離れない。

因みに「レメキ」とはラグビー日本代表選手でフルネームはレメキ・ロマノ・ラヴァ。ポジションはウイングで妻や4人の子供たちをとても大切にしている。優しく接するあまり、子供たちからは自分たちと同等もしくは下に扱われている。

日本VS 南アフリカ観戦決定!

日本代表チームは試合を重ねるごとに強くなっていき、初戦の疑いの目から2戦目では確信し、3戦目は本物の強さを見せつけてくれて目標だった初のベスト8入りを果たしてくれた。

狂喜乱舞してベスト8入りの余韻を楽しんでいた翌日、1通のLINEが送られてきた。

「来週の日曜日のラグビー日本代表戦、スポーツバーで観戦しませんか?」

送り主は仕事関係で仲良くなったFさん(男性)だった。Fさんは続けて

「僕と僕の彼女と彼女の知り合いの女性2人で行く予定なんですけど、うすしおさんも一緒に行きませんか?」

私は秒速で返信した。

「ハイッ 行きます!」

以前、FさんとFさんの彼女とで食事を共にしたことがあり、その際に知り合いを紹介してほしいと頼んでいた。そのお願いを今回叶えてくれたのだろう。

しかも紹介してくれたFさんとFさんの彼女もまだ30代前半で、Fさんの彼女は目がクリックリしていて、とても可愛らしいルックスの持ち主なのだ。そんな可愛らしい彼女が知り合いを連れて来るとのことなので、自ずと期待値がグングン上昇するのは仕方がないことだろう。

試合当日の出会い

いよいよ試合当日、その日は仕事があるので少し遅れて行くことを前もってFさんに伝えていた。

初めて会う女性が二人もいると、途中から参加するのは中々の勇気がいる。場の雰囲気がすでに出来上がっている上、到着した時のみんなの視線が私に向けられる。そして今まで話していた話題をさえぎって自己紹介をしなければならないからだ。

自己紹介にしても、もしウケ狙いの自己紹介をして完全にスベってしまうと「面白くない男」として終始レッテルを貼られてしまうため、結局無難に済ませてしまう。

途中参加は私にとってデメリットしか思い浮かばないが、出会いに飢えている今、悠長なことは言ってられない。

時刻は午後6:30。仕事も終わりそろそろスポーツバーに向かおうとした矢先、Fさんからラインがきた。

画像と共に「店内パンパンで入れません」というメッセージ付きで。

予約が出来ない時点である程度の予想はしていたが、まだ試合が始まっていないにもかかわらず、ここまでの状態になっているとは思いもよらなかった。恐るべしラグビー人気。

しかし、のんきに構えている場合ではなかった。早い事別の店を探さないといけないのだ。

「今から別のスポーツバーを探してもどこも同じような感じなんだろうな」と崖っぷちに立たされた時、Fさんから電話がかかってきた。

「スポーツバーと同じビルにある居酒屋でテレビ観戦ができるってバイトのおねーさんが誘ってくるんですけどどうしますか?」

捨てる神あれば拾う神あり!当てがない私たちにとって居酒屋のバイトのおねーさんがまさに女神だった。

「もうそこしかないっしょ!」

真っ先に飛び出した言葉がこれだった。

まさか居酒屋でラグビー観戦するとは思いもつかなかったが、そこの居酒屋のオーナーのビジネス根性には脱帽だ。

大きなスポーツイベントが行われるたびに、同じビルにあるスポーツバーは超満員で苦虫を噛み潰していたに違いない。

そこで超満員で入りきれなかったお客を呼び込もうと考えた策が大型液晶テレビの導入だったのだろう。

「あんたのビジネスアイデアとバイトの女神がいれば店は100年安泰だよ!」

勝手に妄想を膨らませながら歩いていると目的地の居酒屋に到着した。

いよいよご対面!

2人の女性が私の目に飛び込んできた。・・・そして私は目を疑った。

ラグビーワールドカップの裏で ロマンス詐欺編へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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