婚活パーティー

私は何度か婚活パーティーに出席したことがある。その中からある印象深いパーティーを紹介しようと思う。

時期は初夏の日曜日、昼間の暑い日に行なわれたパーティーだった。その日は本当に暑い日であったがオシャレのためだと思い、半そでのサマーセーターの上に夏用のジャケットを羽織り、下はグレーのスリムパンツをはいて気合を入れた。

女性の年齢は28~39歳、男性の年齢は34~45歳で人数は定かではないが、男女とも10名以上いた。女性は一人一つの個室が与えられ、そこに男性が訪れて5分間トークをする。話終わると男性はすぐ隣の女性の部屋に移動していくという具合に順番にずれていって全員と話すことができるシステムになっている。

あらかじめ各々が書いたプロフィールを見ながらトークをするので5分間程だと問題ないが、特技や趣味の欄が空白になっていたりすると、話題がなくなりとたんに慌てることになる。頼むからそこだけは埋めてくれと切に願う。

今回は男性の方が参加人数が多かったため、一人で個室にいる時間があった。

一人でいるとどこかしらか楽しい笑い声などが聞こえてくるため、めちゃくちゃ盛り上がってるなぁーと焦ってしまう。

一回休みの後、隣の部屋の女性のもとへいざ出陣!

そこには私が理想とする笑顔が素敵で清楚な感じの女性が迎えてくれた。私の血圧は急上昇、ロブスターのように顔が真っ赤っかになっていたのは疑う余地がない。

先ほどの楽しい笑い声はこの部屋から発せられたものだろうか?と思うと直前に話していた彼よりもっとアピールせねばとあせってしまう。結果、本命を前にして自分でも聞いたことがない2オクターブ高い声を発してしまい、歯車は最後まで狂ったまま5分間を終えてしまった。

意気消沈のまま次に向かうと、先ほどとはうって変わって少し派手めの服装の女性が座っていた。簡単に説明すると場末のスナックにいるチーママのような感じである。

あいさつを済ませるとすぐに彼女から質問が来た。

「趣味は音楽鑑賞か。何聴くの?」

まさかのいきなりタメ口で話しかけてきた。明らかに年下である。それを差し引いても初対面でのタメ口は印象を悪くする。私はどんなに年下であろうと婚活パーティーの場ではタメ口で話さない。タメ口で親近感なんか湧かない。百害あって一利なしである。案の定、そんなに盛り上がらなかった。

その後、一通り全女性と話し終わり、名前と番号が書かれた紙が渡され、気に入った人の横に〇をつけるよう主催者に促された。〇は何人につけても良い。一旦主催者側がその紙を集めて、また出席者に返却される。

返された紙には自分が〇した名前と相手からもらった〇が書かれている。そこで両想いならばマッチング成立である。さらにWチャンスがあり自分からは〇していないが相手からもらった〇を受け入れればそれもマッチングとする。

そして私の結果を述べると、上に書いた理想の女性を含む2名に〇を書いたが実らなかった。ただ私に〇を入れてくれた女性がいる。

それがまさかのチーママだった。世の中こんなものである。